小杉健治もかなりオモシロイ

きっかけは忘れ物

仕事帰りの終電近く。「このまんま寝込んじまったらまずいナ」と思っていた矢先、シートの左手に一冊の本。スポーツ新聞でもあったら…と期待を込めて(まず最近では見かけない)辺りを見回したら、あったのだ。文庫本で『札差殺し』小杉健治著。ま、これでも読んで乗り越し防止、とばかり読み始めたのが悪かった。乗り越しは避けられたが、帰宅してから思わぬ展開とあいなった。またしても「江戸」かよ。

止め時を決められない

下車するまで4駅だったが30~40ページくらい読んだろうか。帰宅してまずやったことはインスタント・コーヒーとチョイスをデスクにセット。最後まで行くぞ、という意思表示だ(笑えるな)。結局明け方に読了、なんかすっきりしたと思う間もなく爆睡、起きてから考えるとあまり筋書きを覚えていないようないるような。

翌日2冊購入

『札差殺し』はシリーズ第1巻なので、「それじゃ最新刊でも」っていうわけで『黒猿(くろましら)』とその前の『白牙(びゃくが)』を購入。早速ドトールの喫煙ルームに突入のこころだ!テレビの連続時代劇ではないが、一話ごとに完結しているため、どこから読み始めても違和感がない。人物の役職とか境遇が若干変化する程度だから。それに、ストーリーの展開が緻密なのもいい。わけのわからない人物が「実は犯人だった」という特別機動捜査隊的な要素は今のところない。

金欠で図書館へ

現在『風烈廻り与力・青柳剣一郎シリーズ』は25冊出ている。そのうちの3冊しか読んでいないことに、なんか空腹感のようなものを覚え、金欠状態を考慮して近所の図書館へ。ありました!返却された本のところに2冊。それが21番目の『秋雷』と22番目の『冬波』。もちろん即借り。一日一冊という感じで読了。両方とも「かなり」付きのオモシロさだった。『素浪人半四郎百鬼夜行』よりも、自分的には上位にランクしている。まだまだ読破への道のりは遠い。[自戒]あまり買いすぎないように、図書館で済むものはなるべく借りて読もう。大抵は1回しか読まないのだから。明日図書館に行ってみよう。