最近の「オモシロイ」と「ナルホド」

レッド・オクトーバーを追え

◆先日、テレビ番に出ていたので即録画予約。後日観ているうちに様々な感想が蘇った。

原作は言わずと知れたトム・クランシー、処女作だったと思う。「軍事スリラー」というジャンルが構成された(?)、その走りだ。刊行された1週間くらい後に購入、夢中で読んだ記憶も新しい。その後何作か読破したが、その印象は薄く、ほんの断片しか覚えていない。どんどん大作になるとともに興味が薄れていった。一冊だけだったのは「レッド・オクトーバー」だけだったのではないか(おそらく)。

◆ 映画の方だが、大のショーン・コネリーファンなので、主演作品はほとんど観ている(多分)。ほかの作品のことはさておき、「レッド・オクトーバー」はよかった。時間の制約や吹き替え等々の(腹は立つけど)マイナス部分を埋めてなおかつ…。

◆CIAの情報分析官ジャック・ライアン役のアレック・ボールドウィンがとても魅力的で、「このシリーズはちょっと見逃せないぞ」と思ったものだ。ところが、ところがである。クランシー小説の映画化2作目からなんとハリソン・フォードに交代してしまった。興味半減!大物感ある役者が「俺に演らせろ」といったかどうかは知らないが、当たらずとも遠からずってところだろう。

潜水艦好き

◆僕が小・中学生だったころは、旧日本軍に関係があった(軍人も含めて)人たちが教師にも沢山いた。江田島の数学教師、陸軍の漢文教師等々、覚えているだけでも5人はいた。個人塾の先生もその一人。小さな図書室には戦艦や潜水艦、戦闘機などの写真集や資料が山のようにあった。あるとき、その先生が塾生を3人(一人は僕)映画を観に連れて行ってくれた。確か目白の映画館だったと記憶しているが、その映画が「深く静かに潜航せよ」という潜水艦モノだった。生まれて初めて映画館で観たのが「深く静かに…」というのは特殊な体験だったかもしれないな、といまだに思う。

◆その「小6初体験」の効果は計り知れない。写真集からスケッチしたり、何分の一かのモデルを作ったり…、あげくの果てがいまだに潜水艦映画好きときたもんだ。好きな映画のベスト20には「レッド・オクトーバー」、「眼下の敵」など4本が入っている。

光人社の潜水艦モノやフジ出版社の本なども、あまり読みはしないのに持っている。で、きわめ付けが「死ぬまでに一度でいいから潜水艦に乗ってみたい(当然、深く静かに潜航して)」というもの。ま、ほとんど実現は不可能だろうけど。